Q.さて、これらの名字、なんと読むでしょう??
なんとなく、美しい字面だとも感じますが。
A.今の民法では、女が結婚できる年齢は18歳以上ですが、
旧民法では、15歳でした。
そのことから、
「十六女」は「いろつき」
「十八女」は「さかり」
と読まれます。
戸籍からわかること
幕末くらいまでのご先祖のお名前
幕末あたりのご先祖様までわかる場合が多いです。
(明治時代は1868年〜。)
さらに、
戸籍構成員の父母欄に名前が書かれていて、さらに上の先祖が判明する場合、
戸籍構成員の説明に、〜長男(〜の長男)と書かれていて判明する場合等も合わせると、
1780年頃に生まれた高祖父の名前まで分かる場合もありました。
戸籍をとることで、かなり遡って先祖が判明することがあります。
※ご注意
市区町村によって、戸籍の交付状況が全く違います。
保存期限が過ぎるとすぐに廃棄してしまって、交付できません、と言われることも多いです。
その場合には、残念ながらあまり遡れないこともあります。
例)大正元年に除籍された戸籍がもう取れなくなっている等
請求してみないとわかりませんので、まずはトライされることをおすすめします。
どこに住んでいたか
うちはずっと東京、と思っていた方も、
戸籍を遡ることで、実はご先祖は代々福島県にいた等、全く知らなかった事実が判明することが多々あります。
平成の大合併等、何度も行われた市区町村の合併や町名地番変更により、今では聞いたことがない地名も
戸籍で見られることが多いです。ご先祖様は、今の地名ではなく、当時の地名で認識していたのですね。
例)島根県仁多郡阿井村大字上阿井(現:奥出雲町)
長崎県南高来郡布津村(現:南島原市)
戸籍から先祖を知ることができると、何がわかるのか
お墓に刻まれた先祖が誰かわかる
戸籍からご先祖を遡ることができると、そのお名前や没年月日等の情報から、
お墓に刻まれたご先祖が誰かを知ることにつながります。
特に古いお墓の場合、お墓に刻まれたご先祖を全員は把握できていない、誰だかわからない人がいる、
という方は多くいらっしゃいます。
ぜひ戸籍をたどって、お墓に眠っているご先祖をさがしてください。
どこに住んでいたかがわかると、何がわかるのか
ご先祖の暮らしぶりがわかる
地域の違いというものは、今と比べて、江戸時代はとても大きなものでした。
ご先祖が住んでいた場所が、東なのか西なのかでも、考え方や暮らし方に大きな違いがあります。
例えば、東は家長を中心とした縦社会ですが、西は合議制という特色があります。
北国なのか南国なのかでも、暮らし方が大きく違いますね。
また、属していた藩によって、産業の違いがあり、藩の決まり事が違います。
受け継がれる剣術も、気風も違いますね。
上記の例だけあげても、住んでいた場所によって、ご先祖様の暮らしぶりや、気質、
過ごし方が、色々と見えてきます。
ご先祖が歩いた参道かもしれません。
その土地の史料にあたることができる
現在よりも、昔の方が自治体の数が何倍も多くありました。
総務省 市町村数の変遷と明治・昭和の大合併の特徴
先祖の住んでいた場所がわかれば、その土地のことを地名辞典で調べることができます。
また、今はなくなってしまった○○町、〇〇市から、「○○町史」「○○市史」が発行されていることが
あります。現在より狭い範囲の地域の情報がぎゅっとつまっていますので、かなり役に立ちますよ。
地域で活躍していた方のお名前が多く載っていますので、そこに先祖の名前が見つかるかもしれません。
そして史料以外にも、以前に住んでいた地域に実際に足を運んでみると、町の雰囲気を知ることが出来ます。
先祖が通っていた神社や、寺が見つかるかもしれません。
その土地の施設を色々訪ねると、先祖の名前が記録から見つかる例もあります。
その土地の人に話を聞くことができる
戸籍や史料から情報をさがしていると、行き詰ってしまうことは多々あります。
その場合には、その土地の寺や土地の人に、お手紙等を出して聞いてみるという手段もあります。
戸籍は、転籍による新戸籍作成、法令改正による新戸籍作成、婚姻による新戸籍作成、その他色々な理由で
多数の戸籍があり、先祖を遡っていくと何通もの戸籍を取得する必要があります。
昔の戸籍は手書きであり、当時の空気を感じられる貴重な史料ですが、読みづらいものが多々出てきます。
今では聞かない用語や、独特な書き方もありますので、解読が難しいものも出てきます。
ご不明なことがありましたらご相談ください。
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